Q & A外科医のための統計学・1【新連載】
数字の配列法と分布
草間 悟
1
,
杉田 暉道
2
1前:東京大学第1外科
2横浜市立大学医学部公衆衛生学教室
pp.111-117
発行日 1982年1月20日
Published Date 1982/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207875
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連載をはじめるにあたつて
草間 今度,連載で「外科医のための統計学」として外科医に必要な統計学の知識をわかりやすく,かつ,実際的に解説するためにquestion and answer方式でやつていきたいと思います.すなわち実際の例を提示して,その中で統計学上の問題を扱つていくということです.
実をいいますと,私も,統計に浅い知識しかないんですけれども,統計学の必要なことを認め,年とつてから統計学を勉強し始めました.ちようど15年前になりますが,アメリカの癌の病院に1年ばかり留学しておりました.小さな病院なんですけれども,そこに生物統計科という,私たちがいままで聞いたことのない科で統計学的なことをやつていることにびつくりしたわけですね.実はこの病院からの論文は統計学的にしつかりしたものであることは前からわかつていたわけですが….そこのbiostatisticianの親分はDr. F. R. Watsonという人なんですが,たまたまこの人と非常に親しくなつて,統計学的な手法も教えてもらつたという因縁があつて,統計学をどうしても勉強しなくちやいかんと決心したわけです.
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