Japanese
English
特集 晩期癌患者のcare
対症療法の実際
黄疸
Palliative care for jaundice in the terminal stage of cancer patient
谷川 久一
1
,
川口 元也
1
,
石田 慎二
1
Kyuichi TANIKAWA
1
,
Motonari KAWAGUCHI
1
,
Shinji ISHIDA
1
1久留米大学医学部第2内科
pp.324-327
発行日 1981年3月20日
Published Date 1981/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207623
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はじめに
晩期癌患者の黄疸は,胆道系の閉塞に起因するものが主で,その対策としてできれば経皮的経肝胆管ドレナージ(PTCD)が最も有効な方法である.晩期癌患者の多くは悪液質の状態にあり,閉塞性黄疸を伴う場合,ときに致死率のきわめて高い重症胆管炎をひきおこす.このため黄疸対策以外に感染症,低血圧,貧血,低蛋白血症,乏尿などにも,同時に慎重な配慮が必要である.また,高度黄疸患者には,血液凝固系に異常をきたして出血傾向を認めることが少なくないので,その対策も必要である.
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