Japanese
English
特集 RI診断の進歩
肝,胆道,消化管の診断
Diagnosis of liver, biliary tract and gastrointestine
油野 民雄
1
Tamio ABURANO
1
1金沢大学医学部核医学教室
pp.31-38
発行日 1981年1月20日
Published Date 1981/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207585
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肝のRI診断
RIによるイメージング,すなわち肝シンチグラフィーが,外科的領域のなかで臨床的有用性を主に発揮しうるのは,肝内限局性病変の評価に関してである.原発性肝癌や転移性肝癌の悪性疾患,膿瘍や肉芽腫の炎症性疾患,嚢胞や外傷後の肝損傷など,肝内限局性病変を検出する手段として一般に施行される他,かかる病変の経過観察手段としても用いられる.
肝シンチグラムの読図を行なう場合は,X線診断の場合と同様,撮像されたシンチグラム像が一定条件を満たした質の良いイメージであることを先ず確認した後に,肝シンチグラム上の主要観察点(図1,図2)に留意しながら読図を行なう.
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