Japanese
English
臨床報告
残胃悪性リンパ腫の1例
A case of malignant lymphoma in the remnant stomach after gastrectomy
須藤 峻章
1
,
白羽 誠
1
,
河村 正生
1
,
陳 世澤
1
,
梅村 博也
1
,
久山 健
1
,
橋本 重夫
2
Takaaki SUDO
1
1近畿大学医学部第2外科
2近畿大学医学部第2病理
pp.1769-1772
発行日 1980年12月20日
Published Date 1980/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207579
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はじめに
胃に発生する悪性腫瘍の大多数は胃癌であり,肉腫は1〜2%1)であるといわれている.胃良性疾患にて胃切除後,残胃に発生した癌については,欧米では,Sch—warz2)以来数百例以上の集計がなされており,本邦においても,松尾3)以来100例以上の報告がみられるが4),胃良性疾患にて,胃切除後,残胃に原発した非上皮性悪性腫瘍の報告は,本邦では9例をみるにすぎない.最近私達は,十二指腸潰瘍にて胃切除後16年に,残胃に原発した悪性リンパ腫の1例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する.
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