Japanese
English
特集 最近の呼吸管理法をめぐるQ&A
外科的疾患と肺
Respiratory failure in surgical patients
斉藤 英昭
1
,
玉熊 正悦
1
Hideaki SAITO
1
,
Shōetsu TAMAKUMA
1
1東京大学医学部第1外科
pp.841-847
発行日 1980年6月20日
Published Date 1980/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207451
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
Q1 敗血症と呼吸不全の関連は?
化膿性腹膜炎や重症胆道感染症などの敗血症が呼吸不全を発生しやすく,かつ,このさいの呼吸不全がこれら症例の予後を左右する重要な因子であることは周知の事実である1,2).すなわち急性呼吸不全例の80〜90%は敗血症がその原因疾患で,逆に敗血症例の50〜80%が重篤な肺障害を発症するといわれ,とくにこの場合,"septic lung"とよばれる.自験腹部重症感染症例の極期肺シャント率をみても,非感染性疾患にくらべ有意に増加していた(図1).
Copyright © 1980, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.