Japanese
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特集 外科医のための麻酔
小児外来患者の麻酔
Pediatric outpatient anesthesia
鈴木 玄一
1
Genichi SUZUKI
1
1都立清瀬小児病院麻酔科
pp.181-185
発行日 1980年2月20日
Published Date 1980/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207372
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はじめに
協調性に乏しい小児では,成人と異なり小手術や検査でも全身麻酔下で行なわなければならず,手術部位や検査の種類によつては当然だが,たとえ20〜30分以内の全身麻酔でも日本では入院下に行なうことが多い.
ところが欧米では小児の外来全身麻酔の歴史は古く,1938年,年少児において環境を急に変えることは良くないとのことで,鼠径ヘルニア1,000例の発表1)があり,麻酔はエーテルのオープンドロップ法,その後も小児外科領域では鼠径ヘルニアを中心に発展して来ている2).トロント小児病院では外来用の手術室や回復室を別に設けて,表1の如き症例を年間3,000例以上扱つており3),フェニックスsurgicenterでは外来手術,検査のみを扱う施設で表2の如き症例を月間約400例を扱つている4).
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