Japanese
English
臨床報告
術前に診断し得た遊走脾茎捻転の1治験例
A case of preoperatively diagnosed wandering spleen with torsion of pedicle
横山 勲
1
,
水渡 哲史
1
,
横山 茂樹
1
,
堀米 寛
1
,
東条 慧
1
,
新井 健之
1
,
山田 良成
1
,
斉藤 敏明
1
Isao YOKOYAMA
1
1川崎市立川崎病院外科
pp.119-122
発行日 1980年1月20日
Published Date 1980/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207363
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はじめに
遊走脾は稀な疾患であり,文献で調べる限り本邦では自験例を含めて33例である.その症状は殆んど無症状に経過するものから,脾茎捻転を伴つて激烈な疼痛を発してショック状態に陥る場合まで種々である.従つて術前に診断することは難しい.われわれは幸いにも超音波検査,CTスキャン,血管造影等の検査を緊急に施行することができ,術前に診断を得,救命し得たので報告する.
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