Japanese
English
特集 遺残胆石
直接溶解剤の効果
Efficacy of dissolution agent for residual stones
中山 文夫
1
,
伊藤 英明
1
Fumio NAKAYAMA
1
,
Hideaki ITOH
1
1九州大学医学部第1外科
pp.43-47
発行日 1980年1月20日
Published Date 1980/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207352
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はじめに
胆石症手術は近年各種術前・術中診断法の進歩とその励行と相俟つて次第に安全なものとなつたが,なお遺残結石の発生をみることは外科医として甚だ遺憾である.遺残結石の頻度は報告によりかなりの相違が見られるが,現在までの最大の症例数に基づいたGlenn等1)の報告によれば,胆石症手術症例16,700例中遺残結石の頻度は1.1パーセントであり総胆管切開例4,087例における遺残結石の頻度は4.3パーセントであつた.多少の差はあるにせよ大体この辺に落着くものと思われるが,わが国においては胆汁色素系石の頻度が高いため遺残結石の頻度も幾分高いようである.
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