Japanese
English
特集 Crohn病とその辺縁疾患
経過からみた治療の選択
外科の立場から
Crohn's disease and other inflammatory bowel diseases:choice of surgical treatments
村上 哲之
1
,
久保園 善堂
1
,
渡部 修一
1
,
大久保 英宇
1
,
今 充
2
,
大内 清太
1
Tetsuyuki MURAKAMI
1
1弘前大学医学部第2外科
2弘前大学教育学部
pp.1127-1133
発行日 1979年7月20日
Published Date 1979/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207242
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はじめに
Crohn病は1932年Crohnら1)によつてregio—nal ileitisとして報告されて以来注目され,以後Crohn病の概念は諸家の知見の集積とあいまつて修正や補充が加えられてきている.現在では口から肛門管にいたる腸管のいかなる部位にも発症する1つのentityとして認められている.
欧米においてはCrohn病の発生頻度が高く,良性疾患にもかかわらず合併症は多岐にわたつて発生し,治療は困難で,しかも外科的に病巣を切除しても術後再発が多く,多方面にわたつて検討がなされている.しかしながら病因は不明で,確固たる治療方針が確立されていないのが現状といえよう.
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