Japanese
English
臨床報告
胃の腺癌と平滑筋肉腫の衝突腫瘍の1例
A case of colliding tumor of adenocarcinoma and leiomyosarcoma of the stomach
磯本 徹
1
,
佐野 開三
1
,
重本 弘定
1
,
遠藤 正三郎
1
,
堀谷 喜公
1
,
山本 康久
1
,
青山 栄
2
,
小堀 迪夫
1
Toru ISOMOTO
1
1川崎医科大学消化器外科
2川崎医科大学病理
pp.565-569
発行日 1979年4月20日
Published Date 1979/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207153
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はじめに
2つの悪性腫瘍が,胃においてほぼ同一時期に発生して衝突する,いわゆる胃衝突腫瘍は,重複腫瘍のうちでも特異な存在である.その中でも,癌腫と肉腫の衝突腫瘍の報告は極めて少なく,本邦において未だ11例を数えるにすぎない.最近われわれは,胃において腺癌が平滑筋肉腫を取り囲み,両腫瘍が衝突する,極めて奇異な形態を呈した胃衝突悪性腫瘍の1例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.
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