Japanese
English
特集 Elemental Diet
ED投与方法の実際
Materials and methods for enteral feeding of elemental diet
小山 真
1
,
相場 哲部
1
,
山岸 良男
1
,
吉川 和子
1
,
武藤 輝一
1
Makoto KOYAMA
1
1新潟大学医学部第1外科
pp.463-469
発行日 1979年4月20日
Published Date 1979/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207140
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
EDはアミノ酸のみでも生長,発育,維持が得られると言うRose一派の業績に端を発しており,従つて蛋白源としてアミノ酸混合物(または蛋白水解物)を含むことが条件である."消化を必要とせぬもの"との考え方は,その後の改良の結果,アミノ酸以外は消化を必要とするものも一部含まれるようになり,chemical defined dietと定義が拡大されている.
初めて臨床的に長期のED投与を行なつたのはWinitzら1,2)(1965)であるが,以来数種のEDが開発され広く用いられている.しかし本邦においては個々の施設で入手し細々と用いて来たにすぎず,著者らの教室でも小腸広切例等の治療上の必要で入手を試みたが果さず,1973年頃より止むを得ずアミノ酸混合物に電解質剤を加えて使用し,著しい効果を認めていた3).その後はこれに更にグルコースやビタミン剤を混じて日常の臨床に用いて来たが,先頃千葉大,第2外科とVivonexの特許を取得した"味の素"KKが協力してED—ACを試作,検討が開始され,近く広く用いられるような機運にあるのは誠に幸いである.このようなED投与に関しては,最近,小越ら4-6)の一連の報告がみられるが,ここでは主としてED—ACを用いた自験例での経験を中心に投与法の実際について述べてみたい.
Copyright © 1979, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.