Japanese
English
臨床報告
甲状腺髄様癌の6例
Six cases of medullary carcinoma of thyroid
堤 栄昭
1
,
佐野 譲
1
,
三浦 一章
1
,
峯田 武興
1
,
後藤 勝也
1
,
的場 直矢
2
Eiaki TSUTSUMI
1
1東北大学医学部第2外科
2仙台市立病院外科
pp.1071-1075
発行日 1976年8月20日
Published Date 1976/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206570
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はじめに
1959年にHazard1)らが従来その病理組織学的構造から未分化癌に含められていたものの中で,他の未分化癌に比して予後良好で,組織学的に間質に著明なアミロイド沈着を認める甲状腺癌を1独立型であるとし,甲状腺髄様癌と命名した.以来,その多彩な臨床像および病理組織像に興味がもたれ,多数の報告がなされている.
この癌は種々の合併症たとえば褐色細胞腫,副甲状腺腺腫あるいは過形成,頑固な下痢,粘膜神経腫,Cushing症候群,膵腫瘍などを合併し,また,家族性発生をみる場合のあることより注目を集めてきた.
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