Japanese
English
特集 検査と合併症—おこさないためには、おこしてしまったら
内視鏡による偶発症—上部消化管
Accident of endoscopic examination of upper G.I.tract
城所 仂
1
,
林田 康男
1
,
権田 厚文
1
,
藤井 佑二
1
,
卜部 元道
1
,
山下 啓爾
1
,
渡辺 伸介
1
,
前川 勝治郎
1
,
熊谷 一秀
1
,
滝沢 直樹
1
Tsutomu KIDOKORO
1
1順天堂大学医学部消化器外科
pp.1521-1526
発行日 1978年11月20日
Published Date 1978/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207051
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はじめに
消化器疾患の診断に際し,内視鏡検査は必要かくべからざる手段であり,現在ではいかなる施設でも胃内視鏡等の検査は行なわれていよう.また最近では,診断のみならず,endoscopic surgeryとして治療にまで応用され,消化器疾患にとつては切り離せない検査法となつている.これら内視鏡の進歩,普及に伴つて対象となる症例の増加,適応の拡大とともに内視鏡検査の合併症(偶発症)の報告も時に見られるようになつた.
胃ファイバースコープを中心とした上部消化管の内視鏡検査自体は決して危険なものではなく,十分な注意を払い,慎重の上にも慎重をかさねて検査を行なえば,まず偶発症を起こすことは稀と思われるが,きわめてまれにはしかたのない合併症もみられる.
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