Japanese
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特集 消化管手術と内視鏡
胃
胃悪性疾患診断における内視鏡の価値—外科の立場から
Clinical evaluation of gastroendoscopy for the diagnosis of gastric malignancies from the surgical point of view
城所 仂
1
,
池口 祥一
1
Tsutomu KIDOKORO
1
,
Shoichi IKEGUCHI
1
1順天堂大学医学部消化器外科
pp.189-194,211
発行日 1974年2月20日
Published Date 1974/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205975
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はじめに
現在われわれ外科医が,胃手術を行なう場合常に問題となるのは,手術の適応性と手術術式,切除範囲の決定である.
良,悪性の術前診断が確定しないと,また病変部位,拡がりの範囲,数等がはつきりしないと,手術方針が決定できない.過去になされてきたような開腹をし,臓器をふれてから,はじめて診断を下し,手術方針を決定していた時とちがい,現在は種々の診断技術が開発され,進歩し,術前に胃内腔をほとんどくまなく観察できるようになり,生検組織診,細胞診を行なうことにより,正確な術前診断を下し得る時代となつた.外科医として,内視鏡診断の目をやしなうことは,優れた手術適応の判断をなしえることにつながる.
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