Japanese
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手術の周辺
手指消毒法の研究<補遺>
Preoperative disinfection of surgeon's hands; supplementary study
古橋 正吉
1
,
宮前 卓之
1
,
上田 伊佐雄
1
,
池内 宏
1
Masayoshi FURUHASHI
1
1東京医科歯科大学医学部手術部
pp.733-738
発行日 1978年5月20日
Published Date 1978/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206954
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はじめに
手指消毒の効果判定には各種の方法があるが,私共はserial basiu hand washing test(Price)変法を用いベースン中に脱落した生菌数を定量的に測定する方法で研究してきた.この結果,市販手指消毒薬でブラシ洗いしても,皮膚組織および寄生細菌叢の特殊性からみて,現状ではskin degerminationの範疇にとどまることを報告した(本誌1974年11月,12月).その後,さらに研究を続けた結果,ethyl alcoholの迅速殺菌作用を評価すべきであるという結論に達した.ethyl alcoholは皮膚細菌に対しすぐれた減菌効果がありskin disinfectionの目的にかなうものといえる.ただし,いきなりalcoholを適用するのではなく,まず優れた消毒薬によるブラシ洗いを3分程度行なつた後に,alcohol溶液を手指,前腕部皮膚にすりこむ方法が減菌効果がもつとも良く,手洗い時間の短縮にも役立ち実用的であるという結論を得た.
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