Japanese
English
臨床報告
同時多種ホルモン産生を伴ったZollinger-Ellison症候群の1治験例と本邦の報告例の検討
A case of Zollinger-Ellison syndrome associated with multiple hormone production and review of Japanese literatures
高見 博
1
,
阿部 令彦
1
,
中川 自夫
1
,
田代 征夫
2
,
山近 勝美
3
,
阿部 薫
4
,
亀谷 徹
4
,
安達 勇
4
Hiroshi TAKAMI
1
1慶応大学医学部外科
2慶応大学医学部病理
3医療法人山近病院
4国立がんセンター研究所
pp.1321-1327
発行日 1977年10月20日
Published Date 1977/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206833
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
近年のgastrinのradioimmunoassay法の普及とともに本症の確実な報告例も増加しているが,腫瘍中のgastrin値の測定および螢光抗体法によりgastrin含有細胞を証明し,かつホルモン分泌動態をを検索した症例は極めて少ない.われわれはZollinger-Ellison症候群(以下ZES)を疑い,初回の手術でgastrin値が正常化し,腫瘍の免疫組織化学および同時多種ホルモン産生の有無について検討したZESの1治験例を報告するとともに本邦の報告例を中心に診断基準,手術術式と予後につき検討した.
Copyright © 1977, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.