Japanese
English
臨床報告
乳糜性腹水を主症状とした後腹膜細網肉腫の1例
Chylous ascites due to retroperitoneal reticulum cell sarcoma;report of a case
安村 忠樹
1
,
児玉 博行
1
,
岩本 稔
1
,
落合 準三
1
,
南里 一亮
1
,
辻 康裕
2
,
飯田 優
2
,
中村 充男
2
,
服部 隆則
3
Tadaki YASUMURA
1
1社会保険神戸中央病院外科
2社会保険神戸中央病院内科
3京都府立医科大学第2病理
pp.657-660
発行日 1977年5月20日
Published Date 1977/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206744
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はじめに
乳糜性腹水は本邦では現在までに約90例の報告があり,比較的まれな症候である.一方後腹膜肉腫はかなり多くの報告例があるが,これらはいずれも腫瘤触知,腹痛,胃腸症状等を主症状としている.著者らは,最近乳糜性腹水を主症状とした後腹膜細網肉腫症例を経験した.本症例は確定診断に苦慮し試験開腹により初めて診断を下し得た症例であるが,ここに2,3の文献的考察を加え報告する.
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