Japanese
English
特集 縫合法—反省と再検討
皮膚縫合法—頸部
Skin suture on the neck
原田 種一
1
,
松土 昭彦
1
,
伊藤 国彦
2
Tanekazu HARADA
1
1川崎医科大学内分泌外科
2伊藤病院
pp.1097-1099
発行日 1975年9月20日
Published Date 1975/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206324
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はじめに
頸部の皮膚縫合には,他の部位の縫合と異なつた特殊な技術が特に要求されるわけではない.ただ頸部が,頭部と躯幹とをつなぐ,関節と同様のきわめて運動性の大きい部位であり,また女性の場合は,洋装が普通となつた今日,顔面と同様,美容上重要な露出部位であるが,それにも拘わらず頸部は瘢痕ケロイドを形成しやすい部位であるということをまず念頭におく必要がある.従つて,瘢痕ケロイドの形成をできるだけ避けるように心掛けねばならない.欧米人に比較し,われわれ東洋人は,瘢痕ケロイドの形成が起こりやすいので,特に手術に際し留意すべきである.
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