Japanese
English
臨床報告
乳腺に発生した形質細胞腫の1例
A case of plasmacytoma of the breast
鈴木 剛
1
,
後藤 明彦
1
,
宮本 亮一
1
,
下川 邦泰
2
,
加藤 俊彦
2
Takeshi SUZUKI
1
1岐阜大学医学部第1外科
2岐阜大学医学部第2病理
pp.117-121
発行日 1975年1月20日
Published Date 1975/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206180
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はじめに
形質細胞腫の本態については異論はあるが,現在一般には多発性骨髄腫と同一と考えられている.すなわち骨髄に発生するものが主であり,骨髄外の軟部組織に発生するものは髄外性形質細胞腫と呼ばれ,1904年Schri-ddeによつて初めて記載されたが,比較的まれなもので,本邦では吉井(1914)の報告以来30数例の報告があるにすぎない.
われわれは,本邦ではいまだ報告のない.乳腺に発生した髄外性形質細胞腫の1例を経験したので症例を報告し,文献的考察を行ないたい.
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