Japanese
English
臨床報告
腹部大動脈瘤下大静脈破裂の1手術治験例
Surgical repair of ruptured abdominal aneurysm into inferior vena cava
石倉 義弥
1
,
小出 司郎策
1
,
福田 豊紀
1
Yoshiya ISHIKURA
1
1済生会宇都宮病院心臓血管外科
pp.695-698
発行日 1974年5月20日
Published Date 1974/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206046
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はじめに
腹部大動脈瘤に対する手術は今日では広く,かつかなり安全に行なわれるようになつてきている.しかしながら一旦それが破裂した場合の手術成績はなお不良である.腹部大動脈瘤が破裂すると,後腹膜血腫または,周囲組織への瘻孔を形成することもある.下大静脈瘻を形成するものは,その数も少なく,かつ手術成績もきわめて不良である.われわれは最近腹部大動脈瘤の破裂により下大静脈への瘻孔形成を生じた症例に対し,手術により治癒せしめたので報告する.
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