Japanese
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特集 消化管手術と内視鏡
胃
胃良性疾患診断における内視鏡の価値
Endoscopy in benign gastric disease
春日井 達造
1
Tatsuzo KASUGAI
1
1愛知県がんセンター第1内科
pp.181-187,211
発行日 1974年2月20日
Published Date 1974/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205974
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はじめに
胃の良性疾患にはいろいろあるが,その頻度からみると日本人では慢性胃炎がもつとも多く,私どもの調査では外来胃愁訴患者の約70%を占めていたが1),外科的処置の対象となることはきわめてまれであるので本稿では言及しない.
慢性胃炎についでしばしばみられる胃疾患は胃潰瘍である.本症は一般に内科的治療の対象であるが,難治性潰瘍や再発潰瘍,穿孔や出血をきたした潰瘍などは外科的処置にゆだねられる.その他胃の良性腫瘍も普通外科的処置の対象とはなりにくいが時に手術的処置を要することがある.
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