学会印象記
第73回外科学会総会から
飯島 勝一
1
1佼成病院外科
pp.989-992
発行日 1973年7月20日
Published Date 1973/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205847
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小児外科領域
今年の日本外科学会総会は一般外科およびその関連領域,整形外科,婦人科,泌尿器科,麻酔科などとの合同シンポジウムを含めた外科領域全般にわたつての総合的,教育的講演から専門化された多くの分科会の研究発表にいたるまでの幅の広いものであつた.医学の進歩とともに医学分野が複雑多岐になり専門化へと細かく分れていく分科会が必然的に生まれてくるわけであるが,細分化されればされるほどこれらを綜合する学会が必要であり,かかる本学会の性格任務をよく把握されその内容をできるだけ有意義なものにして下さつた陣内会長以下関係係者ご一同の熱意とお骨折りに,会員の1人として利も敬意と感謝の意を表したい.
小児外科関係の発表は,シンポジウム"小児の腹部悪性腫瘍"が第1日目の午後にあり,今回小児外科の一般演題として取り上げられた先天性腸閉塞症と先天性胆道閉鎖症は,示説6題が第1日目の午前中に,また口演発表8題が第3日目の午後に行なわれた.さらにシネクリニックとしてLongmireのBilateral Ph-eochromocytoma in Childhoodと県立広島病院梶本氏の小児そけいヘルニアの手術が供覧された.これらの発表の論旨をご紹介申し上げその感想を述べたい.
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