Japanese
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特集 外科と感染—その基本的対策とPitfall
手術器械および各種材料の滅菌—不完全滅菌による障害に陥らぬために
Sterilization of surgical materials
古橋 正吉
1
Masayoshi FURUHASHI
1
1東京医科歯科大学中央手術部
pp.629-639
発行日 1973年5月20日
Published Date 1973/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205801
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はじめに
外科治療における無菌法の必要性は一般に周知のことである.しかし,最近の無菌法の概念は,単に手術器材の滅菌にとどまらず手術環境空気の無菌化すなわちバイオクリーン技術にまで拡大されている.これは,いわゆる絶対無菌手術の実施を志す場合に不可欠の要素といえる.欧米においては,すでにバイオクリー手術室が多くの病院に設置され,整形外科の股関節全置換術を中心に利用されている.
現在,通常の無菌手術であつても術後感染率は平均3%の壁を破れないでいる.感染源は空気だけでなく,職員や患者,手術器材の汚染と関係が深い.したがつて術後感染防止には,これらの因子を丹念に検討して対策をたてるほかはない.
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