Japanese
English
特集 外科と大腸—炎症性疾患を中心に
潰瘍性大腸炎の診断—注腸レ線像を中心に
Roentgen diagnosis of ulcerative colitis
湯川 研一
1
,
林 正也
1
,
湯川 永洋
1
Ken-ichi YUKAWA
1
1湯川胃腸病院
pp.1657-1666
発行日 1972年12月20日
Published Date 1972/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205714
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はじめに
いわゆる潰瘍性大腸炎は非特異性炎症性の大腸疾患の一つで,病歴および病状の把握,糞便検査,注腸レ線検査そして生検を含む内視鏡検査を行なつて初めて診断が下せる性質のものである.これらの項目はいずれも同程度に重要であるが,今回は大腸の全体的な様相が把握出来るという点から潰瘍性大腸炎のレ線像を中心に述べる.鑑別すべき疾患として比較的稀ではあるが現在の日本でもみられ,かつ診断学上興味あるものとして大腸結核および大腸のクロン病を挙げておく.
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