今月の主題 胃潰瘍〔2〕
綜説
胃潰瘍のレ線診断
増田 久之
1
1東北大学医学部山形内科
pp.435-447
発行日 1966年8月25日
Published Date 1966/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403112054
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Ⅰ.はじめに
胃潰瘍の診断方法のなかではレ線検査と内視鏡検査が最も重要であり,その診断には両検査法によって潰瘍を証明することが決定的である.胃液検査や糞便の潜出血検査なども胃潰瘍の診断の補助とはなるが,それだけでは決定的のものではない.レ線検査と内視鏡検査は全く異なった観点に立つ診断法であるが,両者は相互に補足しあうものであり,現段階では両者を併用することが必要である.しかしここでは胃潰瘍のレ線診断について検討を加えることにする.
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