Japanese
English
論説
総胆管嚢腫—特にレ線診断ならびに手術術式に関する検討
Choledochal cyst:An evaluation of the preoperative choledochogram and operative methods on 5 cases
松本 陽一
1
,
木村 健
1
,
河合 克郎
1
,
津田 誠
1
,
陳 銓忠
1
,
西山 章次
2
Yoichi MATSUMOTO
1
,
Shoji NISIYAMA
2
1兵庫県立こども病院外科
2兵庫県立こども病院放射線科
pp.991-998
発行日 1972年7月20日
Published Date 1972/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205646
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はじめに
総胆管嚢腫は,1905年佐久間の報告以来本邦においては多数の報告がみられ,1969年のLee等による集計500例の約1/3を本邦報告例が占めていることからも先天性胆道閉鎖症とともに本邦では特に重要視すべき疾患の1つであろうと考える.
われわれは過去1年間に本症の5例を経験したが,うち4例において経静脈的嚢腫造影に成功し,不成功であつた1例は 131I Rose Bengalによるシンチフォトで本症の診断を得ることができた.全例に嚢腫剔出術を施行したが,うち1例には本邦最初と思われる肝管総胆管吻合術に成功したので,われわれの行なつている嚢腫造影法および手術方針を検討し報告する.
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