Japanese
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論説
食道アカラジアに対するGröndahl氏手術の経験
Follow-up results of Gröndahl's operation for achalasia of the esophagus
米沢 健
1
,
梅部 暁
1
,
小林 達哉
1
,
笠川 恒夫
1
,
小林 衛
1
,
塩谷 陽介
1
,
米元 敏雄
1
,
池田 典次
1
Takeshi YONEZAWA
1
1横浜市立大学医学部第2外科
pp.663-669
発行日 1972年5月20日
Published Date 1972/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205607
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はじめに
特発性食道拡張症は,1672年Thomas-Willisの最初の報告にはじまり,1821年Purtonがその剖検例を報告して以来,成因ならびに発生機序について多くの臨床的ならびに実験的研究が行なわれてきたが,いまだ統一された見解はえられていない.従つて本症に対する根治的療法ないし一定の治療法もまだ見出されていないのが現状である.われわれは今日まで本症に対して,主としてGröndahl1)氏術式+幽門形成術を行ない,さらに胃液検査において高酸を示した症例に対しては全腹部迷走神経切断術を追加施行した.Gröndahl氏法は本邦においてはあまり行なわれておらず,種種検討すべき点もあると思われるのでここに最近教室で行なつた本術式施行症例の追跡調査結果を紹介し,若干の考察を加えてみたい.
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