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特集 早期癌の外科治療
早期胆道癌の外科治療
Surgical treatment of early cancer of the gallbladder and bile ducts
永光 慎吾
1
Shingo NAGAMITSU
1
1九州大学医学部第1外科
pp.55-65
発行日 1972年1月20日
Published Date 1972/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205522
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はじめに
胆道系の癌は今日なお予後のきわめて悪い疾患である.今日行なわれている胆道系の癌の診断法では診断確定の時点ですでにそのほとんどが根治手術不能で,単なる切除すら可能なものはきわめて少ない.
欧米の文献に表われた報告をみても全胆嚢癌中術後5年生存率はおおむね1〜5%である.しかもそのほとんどのものは術前に確診がついて手術されたものではなく,他の胆道疾患すなわち胆石症や胆嚢炎として手術され,術中所見や切除標本の肉眼および顕微鏡所見によつてはじめて癌と診断されたものである.
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