Japanese
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特集 外科とくすり—副作用と適正な使用法
抗生物質の外科的疾患への使用法—副作用を中心に
Antibiotics management in the surgical diseases:mainly about its side effects
石引 久弥
1
Kyuya ISHIBIKI
1
1Massachusetts General Hospital,Harvard Medical School
pp.553-563
発行日 1971年4月20日
Published Date 1971/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205336
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細菌性感染症の治療に抗生物質を使おうとする場合,当然ながらどの薬剤を,どのくらい,どのように投与するか,具体的に決めなければならない.起炎菌の細菌学的検査成績,特に薬剤感受性検査がすべての鍵であるような印象を与えているが,いろいろの未解決な問題が残されている.実際,薬剤の選択一つでも,続々と市販される新しい製剤と無数ともいえる市販名の内容を理解して,合理的に選択することは,やさしくはない.いうまでもなく感染症の治療では生体—細菌—薬剤の3つの因子を考慮しなければならないが,外科領域では手術に関連した生体側の不利な条件は,治療上の障害,制約を増加させている.
このような観点から,以下に外科領域の抗生物質療法の基本方針とその問題点にふれ,さらに副作用の面からみた多くの抗生物質の使いかたを述べてみたい.
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