カラーグラフ 交通外傷シリーズ・4
胸部外傷の臨床
Ⅱ.胸部内臓損傷
前中 由巳
1
,
松井 康信
1
,
今村 洋二
1
,
原科 孝雄
1
,
伊藤 隆雄
1
1神奈川県交通救急センター・済生会神奈川県病院外科
pp.542-551
発行日 1971年4月20日
Published Date 1971/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205335
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交通災害にもとづく胸部内臓損傷の最も多いものは肺損傷である.肋骨骨折にもとづく単純肺損傷(気胸,軽度の血気胸像を呈す)は一般に重篤な経過をとらないが,肺挫傷にもとずく肺内出血,肺破裂をきたした場合は,いわゆるWet Lungの臨床像を呈し重篤な経過をとる.心,大血管損傷は早期に多量の血胸像を呈し緊急処置により稀に救命されることがある.気管,気管支,食道等の損傷は稀である.—以下グラビアに続く—
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