Japanese
English
特集 熱傷の早期治療
各論
気道熱傷—火焔によるものを中心として
Inhalation burn
外山 紘三
1
,
大野 満
1
,
関口 忠男
1
,
福島 弘毅
1
,
柿田 紀男
1
,
八木 義弘
1
,
林 周一
1
Kozo TOYAMA
1
1順天堂大学医学部胸部外科
pp.1541-1543
発行日 1970年10月20日
Published Date 1970/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205228
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気道熱傷は火焔にあおられたり,火災現場に閉じこめられたり,水蒸気などが噴出したりして皮膚に熱傷を負う時にしばしば火焔や水蒸気を吸入して合併し,処置をおこたると致命的になる.したがつて皮膚の熱傷を治療する場合にも念頭において欲しいものである.とくに顔面や頸部にII度以上の深い熱傷のあるときには気道熱傷の合併を疑つて処置をしたい.
最近のように高度に密閉化された建築物内や,地下商店街などで火災が発生すると気道熱傷患者が増加することが予想される.
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