特集 熱傷の早期治療
カラーグラフ
第Ⅲ度重症熱傷例
平山 峻
1
1東京警察病院熱傷センター
pp.1460-1461
発行日 1970年10月20日
Published Date 1970/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205217
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熱傷はショック期,吸収期,感染期,潰瘍期の各期に大略分けられるが,受傷患者の生命(いのち)は熱傷の全経過中つねに死の危険にさらされている.重症熱傷例では.これらの各時期で最も重篤な症状を現わすのはショック期で,Hypovlemia,末梢血液のHemoconcen-trationを起すのが特徴である.しかしながらこれらは熱傷という外傷により体内で起ったいろいろの障害素因が重なり合って1つの臨床症状を現わしているに過ぎないので,その治療法は,原因を出来るだけ早く発見,解明して,適切な処置をとるべきであろう.
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