Japanese
English
症例
胃直視下生検の微小早期胃癌に対する診断価値
Diagnosis of the gastric cancer less than 1.0cm in diarneter
鈴木 卓二
1
,
石井 良治
1
,
大槻 道夫
1
,
比企 能樹
1
,
深見 博也
1
,
吉野 肇一
1
,
樋口 公明
2
,
荒井 良
2
,
西田 一己
2
,
丸山 圭一
2
Takuji SUZUKI
1
1慶応義塾大学医学部外科学教室
2国立栃木病院
pp.1281-1286
発行日 1970年8月20日
Published Date 1970/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205193
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近年胃疾患診断技術の著しい進歩により早期胃癌の発見率は次第に向上している.しかし現在なお胃癌手術の大多数は進行癌で,その根治率を考える時決して満足すべき状態ではない.慶応病院において昭和39年から42年までの期間に402例の胃癌手術を行ない,その内早期胃癌はわずか44例であつた.それ故今後とも癌発生の原因究明に一層努力すると同時に,いわゆる"早期発見,早期治療"に心がけねばならない.
慶応義塾大学病院および国立栃木病院において昭和39年1月より昭和44年9月までの約5年間に133例の早期胃癌を手術した.この内長径10mm以下のきわめて小さな早期胃癌(以下微小胃癌)は6例であつた.
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