Japanese
English
特集 縫合糸の問題点
私どもの手術用絹糸の整備
Surgical silk sutures
馬越 正通
1
,
白木 琴江
2
Masamichi MAGOSHI
1
1日本医学大学斉藤外科
2日本医学大学中央手術室
pp.1179-1180
発行日 1970年8月20日
Published Date 1970/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205177
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- Abstract 文献概要
私どもが現在使用している手術用縫合絹糸の整備の仕方は,古く塩田広重先生によつて開発され同門の方々によつて改良されながら受けつがれて来た方法によるものである.私どもの教室では昭和10年(1935年)斉藤教授の就任以来今日まで多少の変化はあつたかも知れないが,原法が踏襲されている.最近は本法に準じて加工された便利な市販品の出現をみている(第2,3,7図).しかし,この使用に当つても整備の段階を心得ていることが肝要であると思われる.また原糸(第1図)から始めてみても左程六ケ敷しい方法でもないので,原法に従つて順序よく記載してみる.それぞれのところで整備しておくと便利でもあり安心でもあると思う.
整備の骨子は,原糸から始まつて,その脱脂・滅菌・洗浄・保存にあつて,最後に使いやすいように整頓しておくことである.
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