Japanese
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特集 手術と出血対策Ⅰ
顔面・顎・口腔の出血
Bleeding of maxillofacial area
藤野 博
1
,
田代 英雄
1
Hiroshi FUJINO
1
1九州大学歯学部口腔外科学教室
pp.197-200
発行日 1970年2月20日
Published Date 1970/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205033
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顔面,特に顎・口腔領域の出血を中心にのべることにする.顔面では,眼・鼻に関連する出血も重要な意義をもつことはいうまでもないが,その専門書にゆずる.
顔面・顎・口腔領域は他の部位に比して比較的血行にとむ部位とされている.豊富な血液の供給をうけているために,手術創や外傷による損傷は比較的感染をおこしにくく,創傷治癒も早いが,一面,手術や外傷のさいには容易に多量の出血をきたしやすい.また顔面・顎・口腔の基盤は,複雑な形態をもつ顔面骨が多数結合して形成されており,それに伴つて血管の走行もこみいつている.
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