外科教育を考える 医師の卒後教育について・2
一般市中病院における臨床研修—特にその日本的条件をめぐつて
牧野 永城
,
三重野 寛治
pp.1554-1559
発行日 1969年11月20日
Published Date 1969/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204982
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わが国における医師の卒後臨床研修教育は,今日まで大学の医局を中心として行なわれてきた.戦後,インターン制度という新しい教育方式が紹介され,一般市中病院の教育への参加が要請されることになつたが,臨床研修のためのすぐれた市中病院を生み出す歴史的・社会的背景のなかつたわが国では,この要請に応じ得る病院は数少なかつた.最近,医学教育の改善をめぐつて,一般市中病院の教育への参加や教育機能の問題が論議されるようになつたが,こうした市中病院における臨床研修教育がかかえている日本的条件を考えてみた.
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