特集 癌のリンパ節郭清をどうするか
結腸・直腸
ディスカッション—癌のリンパ節郭清をどうするか—結腸・直腸
安富 正幸
1
,
北條 慶一
2
,
土屋 周二
3
1近畿大医学部第1外科
2国立がんセンター外科
3横浜市立大医学部第2外科
pp.667-683
発行日 1980年5月20日
Published Date 1980/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207435
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
土屋(司会)どこの癌でも,癌のリンパ節郭清をどのようにしたら最も治療成績が上がり,またむだな郭清をしなくてすむかということは大きな問題です.とくに結腸・直腸癌については,胃癌などに比べますと,まだこの点に関する知識や経験がわが国では多少立ち遅れていたと思われます.しかし,近年になつて今日お見えの北條先生,安富先生はじめとする大腸癌に熱心な先生がたもふえ,大腸癌取扱い規約も制定されました.その結果一般の関心も高まつて,近年の進歩は非常に見るべきものがあると思います.
本日は結腸・直腸癌のリンパ節郭清の問題を中心に,北條先生の基調論文に即しながらいろいろ検討をしていただきたいと思います.
Copyright © 1980, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.