Japanese
English
特集 Encephalopathyの臨床
外科領域における意識障害
Impairment of the consciousness in the surgical field
林 四郎
1
,
伏見 一
1
,
佐野 博
1
,
小林 巌
1
Shirô HAYASHI
1
1信州大学医学部第1外科教室
pp.1571-1578
発行日 1968年10月20日
Published Date 1968/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204709
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はじめに
全身麻酔にかかつている場合を除いて,外科の患者が自分自身のこと,あるいは自分の周囲のことをわからなくなつている状態に陥ることはまことに異常な事態といわざるを得ない.意識については,正常な場合と喪失している場合というように一つの線で画然とわけられるものではなく,正常な意識から無慾状(apathy),傾眠(somnolence),混乱(confusion),昏迷(stuPor),半昏睡(semi-coma),昏睡(coma)というように障害の程度によつてスペクトルをえがくものである.このように意識障害には種々な程度のものが含まれるし,後であげるように種々な原因によつて障害がひきおこされる.
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