Japanese
English
臨床報告
不完全型胆嚢捻転症の1例
A case of incomplete torsion of the gallbladder
太田 哲生
1
,
素谷 宏
1
,
魚岸 誠
1
,
杉山 和夫
1
,
神野 正一
1
,
鈴木 正行
2
Tetsuo OHTA
1
1恵寿総合病院胃腸科
2金沢大学医学部放射線科
pp.125-128
発行日 1987年1月20日
Published Date 1987/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209624
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はじめに
胆嚢捻転症の本邦報告例は,1932年横山1)の報告をもつて嚆矢とし,これまでに160余例を数える.しかし,その大部分は胆嚢捻転の程度が180°以上の完全型胆嚢捻転症例であり,180°未満の不完全型胆嚢捻転症は稀で,しかも術前に診断しえた症例は皆無に近い2).
今回,著者らは腹部超音波検査,経静脈性胆道造影検査(DIC)および内視鏡的逆行性胆道造影検査(ERC)にて診断しえた不完全型胆嚢捻転症の1例を経験したので報告する.
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