学会印象記
迷切は幽門痙攣を起こすか—欧米学会と遊説旅行から
白鳥 常男
1
1東北大学医学部槇外科
pp.680-683
発行日 1968年5月20日
Published Date 1968/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204587
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
昨年8月上旬から10月下旬にかけて,わたくしは,弘前大学大内外科の小野慶一博士と慈恵医大大井外科田中直樹博士と3人で,ストックホルムで開かれた第7回国際医用電子生体工学会,ウイーンでの第22回万国外科学会,およびシカゴでの第53回アメリカ外科学会の3つの学会に出席した.その間欧米の腹部外科,ことに消化性潰瘍および胃の運動病態生理を研究している大学の外科を視察するとともに,幽門保存胃切除術と分節的胃切除術の映画を供覧し,かつ胃の運動病態生理に関するわれわれの成績の紹介を試みた.世界的に知名な学者たちと意見の交換ができ,まことに有意義な旅行であつたが,いま,その概要を思い出すままに述べてみる.
Copyright © 1968, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.