増刊号 臨床医のための最新エコー法
エコー法の実践—心エコー法(その他の心疾患)
胸部大動脈瘤と解離
宮入 剛
1
,
髙本 眞一
1
1東京大学医学部心臓外科
pp.213-215
発行日 2000年10月30日
Published Date 2000/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907735
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社会の高齢化による母集団の増加と手術成績の向上に伴う対象年齢の引き上げにより,大動脈疾患の手術件数は増加している.近年ステントグラフトの登場などにより治療の選択肢が増えたが,それに伴い画像診断に要求される内容もより高度になった.すなわち従来からの存在診断に加えて,瘤周辺の大動脈の壁の性状,屈曲の程度,血流の状態などのより詳細な情報が術前・術中に要求されるようになった.その中で,心エコー法はベッドサイドで非侵襲的に簡便かつ繰り返し施行できる画像診断法として,必要欠くべからざる位置を確保している.
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