Japanese
English
特集 甲状腺疾患の問題点
中毒性甲状腺腫の外科的治療
Surgical treatment of toxic goiter
羽鳥 俊郎
1,2
Toshiro HATORI
1,2
1慶応義塾大学医学部外科学教室
2静岡赤十字病院 第1外科
pp.1217-1223
発行日 1967年9月20日
Published Date 1967/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204393
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はじめに
甲状腺機能充進症としての中毒性甲状腺腫(to-xigoiter)はthe American Society for the studyof goiterの定義でビマン性中毒性甲状腺腫(diffusetoxic goiter)と結節性中毒性甲状腺腫(nodulartcxic goiter)に分類されている.
結節性中毒性甲状腺腫にはPlummer病(nodularhyperthyroidism),中毒性腺腫(hyperfunctioningadenoma)が含まれ,甲状腺シンチグラム上で甲状腺の偏葉あるいは一部に131Iが高濃度に沈着している場合で,本邦では頻度の少ない疾患である.本症に対しては131Iや抗甲状腺剤療法では再発が多く1),根治的には腫瘍の摘出がよいとされている2).
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