Japanese
English
論説
腹部外科手術時の創汚染と術後創化膿予防対策
The prophylaxis of the wound contamination and incisional infection in the abdominal surgery
加藤 繁次
1
,
宇都宮 利善
1
,
神野 一
1
Shigetsugu KATO
1
1東京歯科大学市川病院外科
pp.1685-1690
発行日 1966年12月20日
Published Date 1966/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204174
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はじめに
手術後にその創が化膿することは,手術全体としては些細なことであるが,患者ならびに術者にとつては非常に不快な現象である.われわれは以前よりこの問題について,検討を行ない,報告しているが1-6),この原因がいかなるところにあるのか,またこれに対する対策はどうすればよいか,またペニシリン発見以来数多くの抗生物質ができ,外科手術に大きな貢献を示したが,この現象に対しどれくらいの予防効果があるものか,またいかなる薬剤をいかなる投与法を行なえばもつとも効果があるのかなどについて再検討を必要とするのではないかとの観点から,主として細菌学的見地からこの研究を行なつた.
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