グラフ
小児外科の術後管理
勝俣 慶三
1
1慶応義塾大学医学部外科
pp.1558-1561
発行日 1966年11月20日
Published Date 1966/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204147
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最近わが国において,小児外科の特殊性が認められるようになり,一部の大学病院でも小児外科講座を設置している現況である.乳幼児の外科は成人と異なり,疾患に対する理解,それに対する手術方法,手技が必要なことはもちろんであるが,経験ある小児外科医が一致してのべることは,術前,術後管理,処置が手術成績を左右する重要な因子であるということである.
われわれの教室では,2年前より小児外科の特殊性を考え小児外科病棟を設置し治療にあたつている.病棟は治療および看護が合理的に行なわれるように看護室の隣りに手術直後病室および新生児外科病室があり,すべて中央パイピングシステムがとられ,また術後室には,挿管用具,加圧人工呼吸器,心電計,Heart Scope等をそなえ,術後管理を容易ならしめている.
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