講座
X線撮影の仕方(3)—臨床的なこと(つづき)
木村 和衛
1
1福島県立医科大学放射線科
pp.1442-1451
発行日 1966年10月20日
Published Date 1966/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204129
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Ⅳ.腹部消化器系
腹部において,特に急性腹部症を考えさせる症例は立位,臥位の腹部単純服影を造影剤使用透視撮影に先立つて行なうべきである(第14図).透視診断は造影剤の良否および投与方法が撮影技術とあいまつて写真の良否を決定してしまう.胃の各部位について細心の注意をもつて体位を変換し透視することが肝要であり,これが透視法の最大の強みである.また撮影にはスポツト撮影装置が絶対必要であり撮影時には螢光板を患者に密着させて行なうことが大切である.
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