講座
X線撮影の仕方(2)—臨床的なこと
木村 和衛
1
1福島県立医科大学放射線科
pp.1309-1314
発行日 1966年9月20日
Published Date 1966/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204100
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はじめに
臨床的に,よいX線写真とは前回に述べた基礎的な条件が満足されるだけでなく,病変の部位,性状およびその周囲の様相がよく現出されていなければならない.
この仕事を順調に,かつ、すみやかに進めていくには(1)医師,看護婦,X線技師および患者自身の協力,(2)各部位の基本撮影(最初に行なうべき最低限のX線検査)を手順よく計画することが大切でいきなり高度の技術を要する撮影を行なうことは感心したものではない.撮影体位, 撮影条件などの詳細は成書にゆずるが原則として標準体位における2方向撮影が基本であることを銘記していただきたい(第1図).
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