外来の治療 実地医家のための外来治療・8
外来における脳神経外科関連疾患の治療(2)
渡辺 茂夫
1
1社会保険中央総合病院脳神経外科
pp.225-229
発行日 1966年2月20日
Published Date 1966/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203895
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
頭部疾患のうち第2の項目として,多くの症例を有し,外来を訪れるものは,麻痺,しびれである.これは多く半身,または部分的の,まひ,しびれ,を訴えてくる.しびれ感と称するものは,なかなか曲者であつて,特に,まひ,異常感覚,知覚障害との関連をよく分析して,患者の訴えをきく必要がある."シビレ"を訴える中に,まひもあれば,一時的の知覚障害もあれば,固定型の知覚異常,または,感覚の異常感の程度のものもある.これらをよく検査し,さらに,その形,範囲,程度をよく調べ,診断をつけ,外来治療の限度を定めて,とりかかるべきである.
Copyright © 1966, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.