学会抄録
第16回日本脳・神経外科学会総会演説抄録(3)
陣内 伝之助
1
,
吉岡 輝承
,
有本 弘三
2
,
冷水 和雄
2
,
神谷 愛雄
2
,
前島 慎也
2
,
卜部 美代志
3
,
山本 信二郎
3
,
宮島 孚
3
,
坪川 孝志
3
,
盧 武相
4
,
本多 正人
4
,
沖中 重雄
5
,
中尾 喜久
5
,
鬼頭 昭三
5
,
黒岩 義五郎
5
,
豊倉 康夫
5
,
中村 晴臣
5
,
池田 正男
5
,
亀山 正邦
5
,
山本 英夫
5
,
塚越 広
5
,
大友 英一
5
,
塩沢 瞭一
5
,
杉田 秀夫
5
,
平山 恵造
5
,
関 敦子
5
,
椿 忠雄
6
,
川村 浩
7
,
今村 護郎
7
,
時実 利彦
7
,
中川 秀三
8
,
切替 辰哉
8
,
小倉 孝夫
8
,
長野 俊光
8,9
,
小片 基
8,9
,
藤田 繁雄
9
,
今野 陽三
9
,
武田 和恵
9
,
紀国 裕
9
,
渡辺 茂夫
10
,
三輪 和雄
10
,
内山 敬三
10
,
杉山 義昭
11,19
,
植木 幸明
11,19
,
橋場 輝芳
12
,
宮崎 雄二
12
,
白井 忠義
13
,
深井 博志
14
,
飯塚 恕
14
,
牛田 晶
15
,
河島 和彦
15
,
斉藤 佐内
14
,
岡部 豊
16
,
飯田 光男
16
,
池田 進
16
,
阿部 鏡太郎
17
,
加藤 洋
17
,
安藤 一也
17
,
北原 靖曠
17
,
祖父江 逸郎
17,18
,
岡本 進
18
,
沖野 秀一郎
18
1岡山大学
2和歌山医大第1(竹林)外科教室
3金大学医部第1外科教室
4阪大医学部第2外科学教室
5東大沖中内科
6東大脳研
7東大脳研生理
8札幌医大神経科学教室
9札幌医大神経科教室
10中京病院脳神経外科
11新大医学部脳神経外科
12札幌医大脳神経外科
13阪大第1外科教室
14新大脳神経外科
15和歌山県立医大,第1(竹林)外科学教室
16名大医学部内科第1講座
17名大医学部第1内科
18名大第1内科
19新大医学部脳研究所
pp.429-434
発行日 1959年5月1日
Published Date 1959/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406200800
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81)介上丘眼振発現機構に関する実験的研究 (上丘性及び迷路性眼振に及ほす光刺激の影響 を中心として)
我々は視神経完全交叉の家兎に就き,先ず頭蓋上からの計測による,上丘(Str.lemnisci)電気刺激法を確立した。本法により簡単に,しかも100%に近く確実に,Str.lemnisciを刺激して水平眼振を発現せしめることが出来る。すなわち一側上丘のStr.lemnisci部を刺激することにより,反対側に向う水平眼振を招来し,これに反して,該部位を凝固(破壊)することにより同側に向う水平眼振を惹起せしめ得るのである。次に本眼振発現に際し,後縦束が関与するものの如くである。すなわち刺激同側の上下丘間切截,又は刺激反対側延髄菱形窩切截では,眼振は発現し得ず,刺激反対側の上下丘間切徴によつては,眼振は支障なく発現する。又,迷路破壊性眼振に対し,破壊同側の上丘刺激により眼振の促進を認め,破壊反対側の上丘刺激によつては眼振の抑制を示し,遂に眼振方向の逆転を来す。以上の我々のいわゆる上丘性眼振は,大脳剔除動物に於いても,依然発現するものである。次にこの上丘性眼振を発現せしめつつ,一側眼に単発光刺激を与え,眼振の態度を観察したところ,顕著な変動を記録し得た。すなわち上丘刺激側眼から光刺激を与える時は眼振の促進を認め,これに反して,反対側眼から同様光刺激を与える時は,眼振の抑制を見る。
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