簡易検査法
尿検査(2)
茂手木 皓喜
1
1東京大学附属病院中央検査部
pp.200-202
発行日 1966年2月20日
Published Date 1966/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203889
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ウロビリノゲン
1.臨床的意義 胆道閉塞の場合はビリルビンは腸に達しないためウロビリノゲンは生成されず,したがつて尿中に出現しない.肝障害があるとウロビリノゲン,ビリルビンの変化が障害されて大量のウロビリノゲンが血中に増量し,尿に大量排泄される.排泄されたウロビリノゲンは容易に酸化されてウロビリンに変化するので,検出は新鮮尿を用いねばならぬ.
正常の場合…少量に存在する.判定(±) 増量の場合・・・・判定(+)から(+++)まで.主に肝実質障害の時,その他肝のうつ血,伝染性疾患.熱性病,出血,溶血性黄疸,疲労後などにも陽性を示すことがある. 欠如する場合・・・・胆道閉塞,判定は(−−)
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