特集 腹部外科の臨床
研究と報告
巨大なる蓄便を伴つた鎖肛の1例
角南 敏孫
1
,
松田 義朗
1
1国立高知病院外科
pp.1301-1302
発行日 1965年9月20日
Published Date 1965/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203767
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先天性鎖肛は臨床的に比較的まれな奇形であつて,Anders1)によれば6000〜15000人に1人の割合で発見され,同氏の集計した鎖肛100例中で異常排泌口を有するものはこの中45例と報告されている.私は最近日余にわたる弛張熱に苦しんだ本症の1例に遭遇し巨大なる蓄便を発見してこれを除去し,手術によつて治癒せしめえたのでここに報告し,併せていささか文献的考察を加えたいと思う.
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